「作業着?」
「文化祭でペンキ塗ったり、大きいもの運んだりするから、制服だと汚れたら困るんだよね…。去年の文化祭の時に、山王の人たちみんな作業着着てて、いいなぁと思って」
「それはわかるが…俺のじゃ大きすぎるピョン」
「…やっぱり?」
「あんまりブカブカすぎると、引っかかって危ないからだめだピョン」
「そうかぁ…」
「試しに着てみるピョン?」
「!うんっ!!」
「長袖ならここにあるピョン」
「……」
「……」
「……だめ?」
「危なすぎるピョン」
「……一成の着れるチャンスだと思ったのに」
「…なに?」
「…みんな同じ学校の彼氏のジャージとか借りてていいなぁって」
「…半袖のTシャツならいいピョン」
「え、ほんと!?」
「ただし裾は入れるピョン」
「はぁい…え、バスケ部のTシャツじゃん!」
「?」
「クラスの男バスの子にビビられそう」
「…ビビらせればいいピョン。キャプテンと付き合ってるって言えピョン」
「あはは、そうしよっかな」
「…作業着姿は」
「?」
「可愛かったから俺だけの特権だピョン」
「…!!」